2017年3月2日

南の島の光と風と夢

土方久功(H.H. 1900-1977):東京美術学校卒業後、1929年にパラオに渡り、以後14年間を南洋群島で過ごした。作品制作とともに民族学調査を行い、ブロンズ、木彫、水彩画、民族学資料、詩集、絵本、日記などを残した。国立民族学博物館、世田谷美術館、高知県立美術館、東京国立近代美術館、信州高遠美術館などに資料と作品が収蔵されている。
今回の展示では、ギャラリーが所蔵するH.H.の各分野の作品をご紹介することで、多面的な業績の再評価につなげたいと考えています。ご縁があって、『土方久功正伝:日本のゴーギャンと呼ばれた男』を著された清水久夫さん(大学非常勤講師・元美術館学芸員)のご協力もいただき、ご講演(ギャラリートーク)もお願いしています。
また、世界複合遺産に登録されたパラオをはじめ南洋群島の魅力もご紹介したいと思っています。駐日パラオ共和国大使館のご後援もいただいています。
一部の例外を除き、展示品(彫刻、書籍)には手を触れていただけるようにします。ぜひ、多くの方々に、H.H.の魅力を感じていただければうれしいです。